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英語で子供と遊ぶ:ディズニーソング

アジックの研修はITエンジニア向けですが、受講される方々の中には小さいお子さんがいる場合もあり、ふとした拍子で子供向けの英語教材が話題になりました。

「自分は英語で苦労しているから、子供は早くから英語に親しませて、同じ苦労を味わわせたくない」という親心が伺えて是非協力したいと思ったのですが、「当人が楽しめる内容が一番良い」というのが私の持論なので、興味関心が定まっていない子供を対象とした教材の選択について即答できませんでした。

それでも、つらつらと考えるに、ディズニーの映画や音楽は多くの子供(時には大人まで)が親しんでいるから教材候補として適していると思います。

では、具体的に何が教材に適しているか?

ここで掲載した It's a small world の動画を例に、お話します。

まず第一に入手しやすいこと。It's a small world の歌はネット上に無料の音声や動画が溢れていて、思い立った時に聞くことができます。

第二に音声と画像を比較することで内容を類推理解できること。この動画では、歌に合わせて笑った顔や怖がっている顔が表示されます。イメージを持つことが大事なんです。

第三に文字情報が連動していること。この動画では、歌詞を絵と関連付けて表示しています。笑った顔には laughter、怖がっている顔には fear という具合に。

第四にお手本の真似ができること。例に示した動画なら、一緒に歌うことができます。やる気になれば書き取りの練習もできます。(あくまでも、やろうと思えばの話です。親や教師が強制するとやる気が失せるかも!

この四つの条件が整うと、聴く、読む、理解する、再現するという語学の基本練習を繰り返すことができるので、教材として適していると言えます。

今回、教材という視点でディズニーソングを見たことで、発見がありました。

それは「子供は、何か面白そうな外部刺激を受けると、それに反応して同調することで理解し、知識を深める」ということ。しかもナチュラルスピードで!(大人が外国語を学ぶときは、面白そうな部分が欠落し、義務で勉強して苦手意識を持つことが多いようです)

今までの勉強法で英語力が伸びている場合は、それを継続したほうが良いと思います。でも、伸び悩みを感じたら、子供の学び方を真似するのも良いと思います。何か原点に立ち返ったような気になります。