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発音ワークショップその後2

The road not taken には、もう一つ、お勧めのサイトがあります。

こちらは、Alan Bates というアカデミー賞を受賞したイギリス人俳優が朗読しています。

ネイティブスピーカーが普通にしゃべるスピードなので、「速いな」と思ったら75%に減速して練習しましょう。

朗読の雰囲気たっぷりに、気持ちを込めて。。。

ところで、最後のセンテンスの that has made all the difference を肯定文として解釈すると、矛盾があることに気づかれたでしょうか?

これ、「あの時(一方を選んだから)すべてが変わってしまった」と断定しているわけではないのです。

作者の Robert Frost は、優柔不断で何をやっても後悔する友人を皮肉って、この詩を作ったそうです。

だから、岐路に立った時に選択した道は the passing there had worn them really about the same であり both that morning equally lay と表現して、「似たり寄ったりの道を選んで何か違いがあったのかい?」と解釈するのが正しいようです。

それを加味して私が訳すと、こんな感じ。。。

道が二手に分かれていた。黄色く色づいた森の中で。

残念ながら、両方に歩を進めることはできない。

一人旅の私は、しばらく佇み、

一方の道をできるだけ遠くまで見下ろした。

その道は、弧を描いて下草の中へと続いていた。 

 そして、もう片方の道に目をやった。同じように。

多分、そちらのほうが良いと思ったんだろう。

だって、草が生い茂っていて、踏まれるのを待っているように見えたから。

でも、その道に人が通った様子は、

踏まれ具合は、同じようなものだった。 

そして、あの朝、両方の道は同じように通っていて、

落ち葉の上には、踏み荒らされた跡など無かった。

ああ、最初の道は次の機会にしようと思ったのだ。

道がどのように続くかを知りながら、

再び帰って来るとは思っていなかったのに。

私は、溜息をつきながらこの話をするのだろう。

いつか、ずっと先に、どこかで。

道が二手に分かれていた。森の中で。

私は、人が足を踏み入れていないほうを選んだ。

それで何かが変わったのだろうか。

皆さんは、どのように解釈しますか?